基本情報
江戸時代

江戸時代

●幕府が水戸街道を整備すると、松戸と小金は宿場町として繁栄します。現在の松戸郵便局の辺りには、大名の宿泊施設である本陣や脇本陣、一般人の宿である旅篭(はたご)が軒を並べていました。小金宿の旅篭「玉屋」は現存しており当時の様子を忍ばせます。

●一方、松戸の江戸川沿いには河岸(かし)「河の港」ができ、銚子方面でとれた鮮魚を江戸まで運ぶ中継基地として発展しました。

●常盤平・松飛台・五香六実の一帯は、小金牧と呼ばれた幕府直轄の放牧場でした。毎年3月には野馬捕りが行われ、良馬は幕府で使用し、他の馬は希望者に払い下げられました。幸谷(こうや)の福昌寺にある絵馬には、野馬捕りの様子が描かれています。

●小金牧では、徳川将軍による御鹿(おしし)狩りが行われ、その様子を描いた錦絵も残っています。