見守り活動「あんしん電話」

見守り活動「あんしん電話」

活動の経緯

 千葉県松戸市では、2012年より、町会・自治会・NPO等の住民組織が主体となって、自動応答電話「あんしん電話」の機能を利用して、医療・介護機関と連携し、高齢者の地域見守り活動を行っています。2017年4月、それまでの任意団体「松戸あんしん電話地域見守り協議会」から、「一般社団法人あんしん地域見守りネット」として法人登記を行いました。高齢者が孤立化し、孤独死に至る状況を改善し、市民の手によるセーフティネット作りと、多様な世代がかかわるコミュニティ再生を目的に、高齢社会に対応するソーシャルシステムの構築を目指して、新たな出発をしました。2018年8月現在のあんしん電話加入者数は稼働世帯数約500世帯 累積世帯数約780世帯となっています。

あんしん電話システムの仕組み

 クラウド型あんしん電話システムから加入者(高齢者)に定期的に安否確認の電話が発信されます。見守りステーションとなった医療介護機関が、高齢者からの応答データを確認して、応答に合わせて折り返し電話で様子を尋ねます。聞き取った状況を、自治会やボランティアグループなどに連絡し、状況に応じて訪問したり電話をかけたりします。二日間連絡がつかないと、あらかじめ決めておいた「ご近所見守り」(自治会役員・民生委員やボランティアなど)が訪問などの対応をします。

あんしん電話の効用

 あんしん電話は、孤独死を予防し、社会的孤立を防ぎます。
緊急通報装置や個人向け販売の自動音声電話、使用状況が発信される湯沸かしポットなどと対比されますが、「あんしん電話」は見守る側と見守られる側の2者間ではなく、住民組織(自治会、NPO等)と加入高齢者とシステムを導入した見守りステーション(医療や介護機関)の3者によって成り立ち、互いに安否を知らせ合うことで、3者間での関係を蓄積していく仕組みです。関係の蓄積によりつながりをつくり、高齢者の孤独感を軽減する効果も生みます。
実際に、この活動が始まってから、利用者の方がお亡くなりになって発見された例はありません。「あんしん電話」を導入した自治会では見守り活動が活発になり、見守りボランティアは連帯感が深まり親密な関係が生まれています。
 県外での導入地域は、埼玉、大阪、広島、北海道などに事例があります。

●現在の主な事業

  1. 町会・自治会、市民活動団体などへの見守り活動参加の働きかけ
  2. 見守りステーションの開設支援
  3. 相談窓口「あんしん電話ほっとライン」運営
  4. 見守りボランティア育成
  5. 政策提言

●システムを導入した見守りステーション:8箇所 (カッコ内は稼働開始時期)

  1. 医療法人社団 緑星会 どうたれ内科診療所(2007年7月)
  2. 医療法人財団 東京勤労者医療会 新松戸診療所(2012年3月)
  3. 医療法人社団 のぞみ会 梨香台診療所 (2012年11月)
  4. 医療法人社団 洗心 島村トータル・ケア・クリニック(2013年3月)
  5. 社会福祉法人 六高台福祉会(2013年9月)
  6. 医療法人社団 実幸会 いらはら診療所(2016年8月)
  7. 医療法人社団 幸市会 阿部クリニック(2017年4月)
  8. まつど定期巡回見守りネットワーク(2018年8月)

この事業のお問合せは、
あんしん電話ほっとライン0120-386-117 
Mail:info@genkioshiete.com

住み慣れたまちに住み続けるための仕組み

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安心でんわの仕組み

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以前の活動についてはこちら
松戸あんしん電話地域見守り協議会