CoCoTは、市民が地域の課題を自らの手で解決していくためのプロセスを作り出す専門職であるコミュニティコーディネーターを育成します。
○プロセス・マネジメント
コミュニティコーディネーターは、住んでいる人の地域への関心を引き出すところから、地域課題、共感者、地域ネットワークへと段階的なマッチングを進めていく役割の人です。段階的なマッチングは、各段階でのマッチング成果を原動力にして進みます。コーディネーターはその推進役をする人です。
コミュニティコーディネーションは、は、基本を対象ではなく、プロセスに置きます。地域にある課題を掘り起し、輪郭を描きだし、課題解決に向けて、必要な要素を洗い出し組み立てていくのがコミュニティのコーディネーターの仕事です。
○情報の活用
コーディネーターは、地域課題解決のため、市民のボランティア参加のプロセスをつくり、マネジメントをおこないます。その時にポイントが、各段階におけるマッチングのための情報提供です。
地域社会には、近年の社会的課題の多様化・深刻化にともない、行政サービスだけでは対応しきれない社会的弱者が潜在しています。この人々に対しては、地域のきめ細かな課題に対応できるNPOのサービスを提供することが期待されています。これらNPOのサービスは1998年のNPO法施行以来、質量ともに増加したものの、そうしたNPOの情報を、社会的弱者とその支援者が入手し、活用することのできる体制は未整備です。地域のなかで散逸した大量な地域課題・NPOの情報から、必要なデータを出さなくてはなりません。マッチングのためには、情報を分析し、文脈化し、情報を有効活用できる“かたち”に咀嚼して、必要とする人や組織に的確に渡すことのできる技術が必要です。コミュニティコーディネーターは高度な技術を持つ専門職として、情報発信者と情報を必要としている人を繋いでいくサービスのプロセスを明らかにし、このサービスを統合的に把握し管理できる人材です
http://www5.cao.go.jp/npc/unei/houkoku/chapter4.pdf
http://www.esd-j.org/esd-co/news/125
復興につなげるプランニング
コミュニティコーディネーター研修(ボランティアマッチング) プログラム構成
構成 | 分 | プログラム | 形態 | 内容 |
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第1部 | 90 | ボランティアについて理解を深める | 講義 | ボランティアについての理解を深め、地域社会の中でのボランティアが果たす役割を学ぶ |
第2部 | 180 | 相談事例を用いたケーススタディ | グループワーク | 5~6人のグループにわかれて実施。①で学んだボランティアについての考え方を活用し、ボランティアマッチング相談のケーススタディをおこう。 |
第3部 | 60 | コーディネーター論 | 講評とまとめ | 市民のボランティア活動参加を促進させる市民活動支援組織やボランティアセンターの機能と、そこで働くコーディネーターの役割を学ぶ |
第4部 | 30 | ふりかえり | グループワーク | 各自が今日学んだことをふりかえり、グループで共有 |
◆コミュニティワーカー養成プログラム
地域に住む人々が、まちづくりや地域課題に関心をもち、課題解決を自主的に取り組む新しい公共の担い手である市民(コミュニティワーカー)の養成とその市民の活躍する土壌づくりのプログラムです。個人の気づきを実行につなげていきます。
コミュニティワーカー養成講座「DeBanda!出番だ!」プログラム構成
プログラム | 内容 |
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人生の棚卸 | タイムラインの技法を用いて、自分の人生をふりかえり、これからの活動に役立ちそうな資源(経験、スキル)の点検とモチベーションを高めるワークショップをおこなう。 |
先輩に聴く! | 同講座の修了生をはじめ、地域で活躍するコミュニティ・ワーカーに、活動の立ち上げから現在に至るまでの話を聴き、地域でビューの具体的なイメージを得る。 |
自分の思いをカタチにしよう | マインドマップの技法を用いて、活動の目的や具体的な実施内容、必要な資源などを発散的にピックアップした後、活動計画の形にまとめる。 |
自分を地域にアピール | 地域のNPOや関連組織の前で、自らの計画を発表する。その後、個別に協力できそうなNPO・関連組織とマッチングをおこなう。 |