目指すこと-ミッション

目指すこと

しなやかに、力強く、人をつなぎ、関係を紡ぎ、ことを創り出します。

代表理事メッセージ

特定非営利活動法人コミュニティ・コーディネーターズ・タンク(通称:CoCoT)の設立のきっかけは、持続可能な事業型NPOとして、市民活動分野で働くことのできる専門性の高い人材を養成し、その人材が活躍できる職場をつくりだしたいという思いでした。

2002年、私は、全くの偶然のきっかけから、それまで縁のなかった市民活動やボランティア活動の世界に接することになり、市民活動の歴史は浅く、そこで活躍する人は無報酬のボランティアが大半で、職能や職域の確立していない領域であることを知りました。そして、市民活動を支援する専門職が確立しなくては、市民活動が社会変革の重要な役割を担うことは困難であろうと思いました。そこで、「コミュニティコーディネーター」という専門性の高い職業人をNPO法人という組織で雇用し、NPO支援業界で働く場を開発しようと、2006年、NPO法人を設立しました。

福祉分野以外のところで、収益事業のできるNPO法人・中間支援組織が成り立たないと、コーディネーターの職域は広がらないと考え、まちづくりやアートプロジェクト、ボランティア体験プログラム、高齢者支援など多様な分野とテーマの仕事を手掛けてきました。これは、従来の中間支援組織を解釈である「NPOを支援するNPO」あるいは「NPOと他の組織との間で多元的な仲立ちをする」といった役割から離れて、自ら事業主体となる運営形態でした。

これらの経験を踏まえて、CoCoTは、自分たちが中間支援組織として担う仕事を以下のように、整理しています。

  1. 地域課題を解決していくために地域を支えていく人材と解決のためのコンテンツを取りそろえ組み合わせて、課題解決に向けてプロセスを描くマネジメント業務
  2. 市民と行政、市民と企業など、地域の立場の異なる多様な主体が連携して地域課題に取り組むための調和と協働のコーディネート業務

2016年、CoCoTは設立10年を迎えます。
この10年間で、社会の政治・経済の状況は大きく変わりました。特に、3.11以降は、広く一般的な社会貢献としての市民活動から、より明確な目的意識の高いものが求められるようになりました。社会のどういった立場の人と、どのような地域を創っていくのかを問われるものになりました。

私たちは、「働くこと」「食べること」「生活すること」「稼ぐこと」・・・暮らしの様々な場面の自己決定を他人に移譲しない生き方と、利益や効率性を優先した経済効果ではない地域経済活動を創り出していきたいと願っています。そのために、地域社会の中で最も弱い立場の人々に視点をあて、地域の課題を明確にして、解決に取り組んでいくプロセスを描き、解決への道をマネジメントします。市井の皆さんと共に、試行錯誤の中から自分たちなりの地域を創りだしていくために、社会のギアチェンジに取り組んでいきます。

特定非営利活動法人
コミュニティ・コーディネーターズ・タンク
代表理事 小山淳子

<目指すこと>

CoCoTは、地域に住む人々が、自分たちのまちのことを自分たちで決めることができ、誰もがそれぞれに居場所のある地域社会の実現を目指しています。
複雑に変化し高齢社会となった現代で、誰もが生きやすい社会を目指して、
今、地域では、生活し関わり合う人々が試行錯誤を重ね、多様な事情を抱える人々と、共に生きるコミュニティを創り上げていこうとする動きが始まっています。
CoCoTは、一人ひとりが答えを見つけるためにプロセスを描き実践する土台を作ります。

<私たちの役割>

CoCoTが大切していることは、取り組むテーマです。
どんな課題にどんな人たちと手を組み、アプローチをするか考え、プロセスを作っていきます。
私たちは、ことを起こし、仕掛けていく専門家、コミュニティコーディネーターの集団です。